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平成26年度 建設系高校現場見学会感想文
H26.12.10 名古屋市立工芸高等高校

引率教員の実践報告 担当教師名:田中 貴裕
名二環梅之郷北5高架橋下部工事
 橋脚躯体工、P181・P182・P183の見学をしました。飛島方面側のP183は、既に底版・柱までのコンクリート打ちが完了しており、名古屋方面側のP181は、定版から柱への型枠設置工事が見学できました。下部工事の施工過程が見学でき参考になりました。
豊田調整地築造工事
 豊田浄水場内にて地震等の災害時に水道水を確保する為の地下式緊急貯水池(施設名所:広域調整地)(鉄筋コンクリート製)をほぼ完成した状態を見学しました。その他にこの池と既存の貯水池を管で繋ぐ管布設工事も見学できました。

「校外見学に行って」
都市システム科 2年
 私たちは12月10日に名古屋第二環状自動車道、豊田調整値築造工事の見学にいきました。
 名古屋西JC〜飛鳥ICまでの高架橋下部工事の現場の見学をさせて頂きました。この現場だけで何億円ものお金が動いていると思うととてもすごい仕事をすることをこの体験で今以上に強く感じました。また自分もすごく操縦してみたい大きなショベルカーも動いていました。近くで見ることができ、改めてもうすぐある小型車両の免許所得に向けて気合も入って将来自分も大きな重機を動かす職について大きな仕事に携われたらいいなと思いました。大きな現場だけあり安全管理もしっかりされていました。足場に「安全帯を付ける」と張り紙が何枚も張ってあったり、現場の風速が分かるような機械が取りつけてあったり、車両の出入りを知らせる警報のようなものがありました。橋脚一本作るのに1億5000万円もかかり専門用語で「ピア」といっているそうです。
 名古屋第二環状自動車道を見学した後豊田調整池築造工事の見学にいきました。これは豊田浄水場内にて地震等の災害時に水道水を確保する為の地下式緊急貯水池をつくる工事です。この工事はおよそ8億円のお金を使い工事をしているそうです。とても大きな穴が掘ってあり自分の感覚でだいたい高さ20m奥行きは50mぐらいでそこを掘るのに約1カ月も費やしているとおっしゃっていました。またその穴の法面にビニールシートがしてあり落石を防ぐような安全管理の工夫がされていた。工事の仕方にも工夫がされていて資材の量が多いので大きく分けて底版・壁、柱・頂版の三つに分けて工事をしていました。
 この校外見学では、土木という職業は規模が大きく、取り扱う資材、機械もたくさんありどうしても危険が常に伴なっている職業だと感じたとともに工事の手順、安全管理、現場のどにいろいろな工夫をしながら仕事をしていることがわかりました。また大きな構造物を作るので一つ一つの構造物への思い入れや、反省などが残り現場の方は辛くて大変な時もあるけどやりがいがあって素晴らしい職業と胸を張っていっていたのが印象に強く残っています。
 私もあと半年とちょっとで就職なのでこの体験を生かして自分の第一希望の会社に入れるようがんばりたいです。

「校外見学に行って」
都市システム科 2年
 今回見学させてもらった現場は名二環梅之郷北5高架橋下部工事と、豊田広域調整池築造工事、という所でした。名二環の高架橋下部工事と広域調整池築造工事と聞いて分かるように、工事全体の規模がとても大きいというのがまず印象に深く残りました。そして、公共工事、土木の仕事というのは、国から仕事をもらって、その地域の人々に役立つものを作り上げるというのを実感しました。また、個人ではできないような大きさの物を、長い月日をかけてたくさんの人で完成させる、ということも、出来上がってしまえば分かりにくいところもあります。ですが、今回の見学では完成すると見えなくなってしまう部分が見えたり、出来上がるまでの過程を知ったときは驚きました。
 名二環の高架橋下部工事は、66.2kmのうちの橋脚を3基造るという工事でした。そこでは、出来上がったら埋まってしまう定版や杭があって、またそれら自体の安定させ方、埋め方、造り方が見学して初めてどのように造られているか知りました。特に、あのくらい大きいコンクリートはどのように作っているか、どのように一体化させているのか、ということを説明受けながら、造っている途中の橋脚を見て、道路一本を通すだけで、ましてや何百m分だけの道路を造るだけでこんなに大変なんだな、感じました。また、先人たちは今より技術がないのにここまでも日本中に道路を完成させたり、道路に限らず、現代人の生活の基盤であるライフラインなどのインフラの偉大さ、ありがたみを感じました。
 豊田調整池築造工事では、私たちが行った時には大部分が地中に埋まっていて、見ることのできる構造物は掘削された地面から見える一部分だけでしたが、6.2m下まで勾配をつけて掘削してあってその大きさに驚きました。そして、そこも大規模の現場だったので、ここでもクレーンやバックホーが動いているところを見ることができました。説明者によると操縦はとても難しいらしいが、操乗者は自分の手足のように、とてもスムーズに無駄なく操作していて、現場では長年の慣れがいかに実力を発揮するというのを見ることができました。また、調整池では人がそのまま飲む水、ということで、たくさんの人の命が関わるので安全にとても配慮しているな、と感じました。また、毒物を入れられたり、雨水が染み込まないように建設中に防水シートを張ってあったり、とても大きい施設を地下に造り、その上の土地は売り出さず、さらにセキュリティもつけるなど安全管理が徹底しているのは深く印象に残りました。日本の土木の技術は世界で評価されるのは、構造物の強度面でも、インフラなどの供給面でも日本はこれだけしっかり管理していることに、とても感心しました。そして、自分も見学のときに見たときの人たちのように、多くの人の役に立つものを造れるようになりたいと思いました。

「校外見学に行って」
都市システム科 2年
 僕は、12月10日に校外見学に行きました。
 まず最初に加藤建設が受け持っている現場を見学しました。場所は飛島にあり、今後完成予定の名古屋環状二号線の名二環海之郷北5高架橋下部工事を見学しました。この事業概要及び整備効果として、名古屋環状2号線は、名古屋の外周部を通り、名古屋市を中心に放射状に延びる幹線道路と主要地点で連結し、名古屋都市圏の道路網の骨格をなす総延長66.2キロメートルの環状線です。名古屋都市圏をネットワークする主要幹線道路のひとつとして、交通分散による都市内交通の混雑が緩和されるとともに、国際拠点港湾である名古屋港などの物流拠点のアクセス強化が期待できます。工期は、平成26年3月29日〜平成27年3月31日だと聞きました。現場に入ると大きな柱が目に入りました。この柱は「ピア」と呼ばれ、高速道路の桁を支える部分になるそうです。このピアの周りの足場を作るのに約5日間かかるそうです。基本的には、人の背より高い構造物作るときは足場を造ってから作業を行うそうです。「ピア」には養生マットが巻いてあり保湿効果があります。コンクリート部分には、サランラップがまいてありサランラップで養生しています。下部構造を作るにあたって一番大切ともいえるのが基礎地盤です。地面を掘って基礎地盤に底板を作り、それを支える杭をさして土を埋め戻します。この作業によって構造物が安定します。生コンを車で持ってくるのですが、その車には生コンが40本も積まれた状態で走っているのでちょっと怖かったです。
 午後からは豊田調整池築造工事を見学しに行きました。この工事は豊田浄水場内にて地震等の災害時に水道水を確保する為の地下式緊急貯水池を造る工事です。工期は平成25年10月12日〜平成27年3月13日です。
 この浄水場ができたのが昭和40年くらいだと聞きました。下水管があるところまで掘るのに約1カ月半かかるそうです。人が飲む水なので有害な物質が入らないようにコンクリートで固めてありました。
 二つの現場を通して思ったのが安全管理がしっかりしているということです。安全管理がしっかりしているからこそちゃんとした作業ができるのだと思いました。今回の見学を生かして今後の就職や進学に役立出ていきたいと思いました。

「校外見学に行って」
都市システム科 2年
 十二月十日、都市システム一同は、土木施工、社会基盤の学習として校外学習に行きました。ひとつ目に見学する現場は、株式会社加藤建設が主となって工事をしている、正式名称「名二環梅之郷北高架橋下部工事」という、名古屋第二環状高速道路の延長工事をする現場に行ってきました。ここでは、道の土台となる橋脚について主に見学をしました。まずはじめに思ったことが、「なぜこのように大きい構造物がきれいに立っているのか」その理由が分かったときは少し驚きました。事前に配布された図を見たところ、地面に埋まっている部分の底板、杭、これらを作るだけでもかなりの費用と時間がかかります。それなのに、安全面、耐久面でしっかりとしているなと思いました。これぞまさにプロ、という感じでした。また、柱の周りに巻きついていたサランラップのようなものは、コンクリートを温度による形状、質の変化などを防ぐために巻きつけている物だと教わりました。これを、養生シートと言いい、二・三週間は持つそうです。柱の下のあたりにチョークで何かの表のようなものが書いてありましたが、これは、柱の中の鉄筋がどこに何本あるかなどを機械で探索した結果が書いてあり、こういう細かいところまでやるところもすごいなと思いました。高速道路は、一つ一つの地区を繋いでいるすごく重要な道です。この現場ではその基礎、土台となる橋脚をつくっています。完成した時には、世界に誇れる完成度になっているといいなと思います。いつか自分の運転で完成したこの道を走りたいと思います。
 次に、二つ目に行った現場は、豊田市にある、調整池工事の現場でした。この調整池の費用は約八億円もかかり、かなり広い土地での作業となっています。この工事は、地震等の災害時に、水道水を確保、供給するための地下式緊急貯水池をつくる工事で、その他この池と既存の貯水池及び、管と繋ぐ管布設工事が四系統あり、豊田市にあるにも関わらず、名古屋市にまでつながっている大規模な工事現場です。この日は作業員が少なかったので、あまり具体的な作業内容は直接見ることができませんでしたが、現場を見たことで完成後のイメージをすることを自分なりにすることができました。この調整池が完成したら、豊田市民、名古屋市民にしっかり水を供給してほしいです。
 最後に、工事をするというのは、高額な資金、人材、地域の人々があって成り立つものだなと思いました。現場を見て一番感じたことは、現場の人達が熱心に作業をしていて、みんな目が輝いているようにも見えました。
 今後の建築業界がどんどん進歩していければと思います。


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