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平成29年度 建設系高校現場見学会

※アンケート結果は、「こちら」をご覧ください。

担当教師名:山下 隆志

高校名 愛知県立猿投農林高等学校 環境デザイン科 1学年 40名
授業実施日 平成29年10月18日(水)
見学現場@ 建設技術フェア2017 in 中部
見学現場A 名工建設株式会社
名二環飛島ジャンクションCランプ橋(下部工)建設工事

実践報告:
 建設技術フェアでは、昼食までの時間を「学生交流ひろば」に限定したことで、各ブースでしっかりと話を聞けたと思います。土木、建設の重要性を各ブースで話していただき、それが生徒の良く伝わっていると、感想文からも感じ取れました。昼食後、1階の各展示ブースにおいても生徒達が積極的に話を聞きながら、回っていました。特に今年はVRを活用したブースが増え、生徒達にも人気でした。ただ、昼食後の見学時間が1時間程度であったので、少し短いように思いました。飛島の現場に早く着きすぎたことを考えると、もう少し時間を取ってもよかったのではと思いました。
 飛島ジャンクション建設工事現場では、工事の説明を真剣な表情で聞いていました。内容的には難しかったかもしれませんが、わかりやすい資料を用意していただき、理解しやすかったと思います。また、現場内を歩いて移動することで、その規模を感じ取れたのではと思います。遠くまで橋脚が立ち並んでいる光景は壮観でした。工事内容だけでなく、建設業の社会的重要性、職種について等も説明していただきました。建設業について理解が深まるとともに、興味関心が増したと感じました。

見学風景
見学写真1 見学写真2 見学写真3
見学写真4 見学写真5 見学写真6

現場見学会 生徒感想

環境デザイン科 1年

 午前の学生交流ひろばでは、実際に今土木関係で働いている人に話を聞き、今は3年後にオリンピックを控えていることもあり、建設系の仕事は給料が多い、大きな会社が仕事を受け、それを下請けの会社が作るというしくみになっているため、建設というものは多くの人がかかわっている、ということを教えていただき、建設というものに興味が湧きました。次に話を聞いたのは、海に関わる建設会社の人でした。空港や人工砂浜を作ったり、クレーンの設置をしているそうです。この話を聞き、建設業というものの幅の広さに気づきました。1階のフロアでは、VRを用いた現場での事故体験でした。現場で起こりうる事故をVRで体験することにより、実際に事故が起きることを防止するという取り組みでした。私は、墜落事故を体験しました。VRでの体験は想像以上にリアルなもので、この取り組みはとても良いものだと思いました。
 ジャンクションの現場見学では、高速道路工事をしている場所で基礎の施工の方法を説明していただき、30mもある柱を地面に埋め込むというスケールの大きなものでした。何気なく通っている道路も、建設業で働いている人たちの苦労があってこそだと感じました。建設業もいいんじゃないかと思いました。


環境デザイン科 1年

 学生ひろばでは、農林水産省の話を聞きました。建設と聞いて、わたしは道路や橋、建物を作ることを想像していましたが、ここでの話の中で「水に関わる仕事」について知りました。ダムや用水路の整備に取り組んでいることを知り、これも建設の一部だと知りました。ほかにも建設の中に含まれる仕事があると思い調べたところ、除雪など約37種類の職業がありました。すべて生活に関することで、人々の生活を支えているのだと実感しました。
 また、建設業は構造物建設のため、工事だけではなく、その前に計画、調査、測量、設計などいろいろ段階を踏んでやっていることがわかりました。さらに長い期間使用するために、点検、維持管理することが重要だということも知りました。
 飛島ジャンクションでは、橋脚が三種類あり、一本建てるのに半年から一年かかることを知りました。僕たちが見学したときは95パーセント完成だということでしたが、それまでに延べ4万人の作業員が係ってきたそうで、驚きました。費用も40億円ということで想像を超える額にぶっ飛びました。僕も将来、ビッグな仕事に携わりたいと思いました。
 見学会に参加させていただきありがとうございました。


環境デザイン科 1年

 今回の現場見学で、建設業について思ったことは、まず一つ目は、女性の活躍する場所が増えているのだと思いました。日本各地の現場を飛び回って仕事している女性はかっこいいと思いました。現場で働くことに抵抗感を抱いていた私は、話を聞くうちに、建設業の魅力に惹かれていきました。男女差別されず、女性もこういった場所で頑張っているのだの感じました。
 飛島ジャンクション建設工事現場では、一つの支柱を立てるのに何日というレベルでなく、半年、一年といった期間で完成するそうです。たくさんの期間とお金を使って、作られているのだと実感しました。内容的には難しいお話でしたが、現場を見ることができてよかったです。現場の中に入って間近で見られて、ワクワク、ドキドキでした。
 今回のこのような機会は、自分の将来の進路、やりたいこと探しに大いに参考になりました。この経験を生かして、いい進路選択をしたいです。


環境デザイン科 1年

 建設技術フェアでは、4つのブースを見学しました。最初にプレストレストコンクリートについて話を聞きました。私はまだ初歩的なことしか学んでいないのでこれについては知りませんでした。橋を建てるのに、コンクリートの性質を理解し、3年、5年と長い年月をかけて作ることなど、私には想像できません。ですから、このフェアに参加することで、実際に働いている人たちの生の声を聞けることは、とても良い経験でした。
 国土交通省のブースでは構造物の老朽化がテーマでした。「メンテナンスサイクル」と「橋梁の三大損傷」について知ることができました。メンテナンスサイクルに記されていた、「維持管理は、重要な祭一歩」という言葉を見て、最初は何で第一歩なのかわかりませんでしたが、全便を読んでわかりました。構造物があり続けるためには、点検が大事です。定期的に点検することで、早期に改善に取り組め、構造物の寿命を延ばすことができるのです。だから「第一歩」なのだとわかりました。
 飛島ジャンクションでは、海や川の中に橋脚を建てる難しさについて知りました。水中に柱を建てることは、想像以上に大変で、数多くの手順を踏んで、かつ時間をかけて建設されていました。車が通るようになるまでは本当に長い道のりだと感じました。
 今回の現場見学会をとおして学んだことをこれからの学習や生活に生かしていきたいと思います。ありがとうございました。


環境デザイン科 1年

 私は、現場見学会を終えて、今まではっきりと決めていなかった将来のことを考え直すきっかけになったと思いました。
 建設技術フェアでは多くの企業が若い人材を集めていました。わたしはまだ将来のことを考えてもいないのに多くの企業の方は将来について尋ねてきました。企業側の真剣さに圧倒され、日本の未来を考える人たちの思いに応えたいと感じました。
 せっかく私は専門的な知識を勉強しているのだから、将来は現場で働きたいと感じ始めました。
 今は、女の子でも現場に立って働く人が増えてきているそうです。フェアでもたくさんの女性を見かけました。男性に負けず、堂々と働く姿にとても憧れを感じました。私もそうなりたいと思いました。
 また、今のうち将来を決め、その企業で務めるために、資格を取っておきたいです。
 飛島ジャンクションの現場では、まだ習っていない用語や、専門的な技術に戸惑いながらも話を聞くことができました。新しい橋脚を作るのに、約半年、すべて完成させるのに3年もかかることを知り、驚きました。現場で働く人たちの支えで、私たちが暮らしていけるのだと実感しました。ニュースなので報道されることのない、徹底した安全管理なども多くの人たちに知ってほしいと思いました。
 今回の現場見学会をとおして、私も彼らのように、人のために真剣になれる職業に就こうと決めました。今習っている専門的な知識を生かせるように、勉強していこうと感じ、そして日本を支えていこうと思いました。


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