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平成29年度 建設系高校現場見学会

※アンケート結果は、「こちら」をご覧ください。

担当教師名:稲生 浩次 , 竹内 一生

高校名 愛知県立碧南工業高等学校 建築科 2学年 39名
授業実施日 平成29年10月19日(木)
見学現場@ 小原・丸ヨ特定建設工事共同企業体
岡崎市額田支所改築工事
見学現場A 建設技術フェア 2017in中部

実践報告:
・岡崎市額田支所改築工事
 はじめに、現場監督より建築物の概要及び工事施工者、設計趣旨についてお話を伺いました。
 老朽化した額田支所及び周辺施設である図書館、森の総合駅、ぬかた会館の機能を集約した複合施設の改築工事でした。また、地域の防災拠点となるための機能を兼ねている。地域の交流機能を果たす部分には、桧材150角を活用し、暖かみのある大空間となっていた。生徒たちにとって実際に現場で働く方々のお話や作業風景を拝見するなかで、建設業への興味関心が高まったと感じた。一部の生徒たちは、想像以上に整理整頓されたきれいな現場に驚き、施工途中の作業手順や構造について質問が飛び交うなど、とても興味深く見学している姿が印象に残った。とても貴重な見学ができました。

・建設技術フェア 2017in中部
 建設技術フェアでは、はじめに「学生交流ひろば」であいさつ、説明をいただき、その後は各自で各ブースを廻りながらお話を真剣に聞く様子を見ることができました。生徒たちは、午前中に現場見学をしていることもあり、建設業界への理解や技術の進歩などができたと話していました。

見学風景
見学写真1 見学写真2
見学写真3 見学写真4

現場見学会 生徒感想

建築科 2年

 今回の現場見学会は、とても充実した1日になりました。現場見学会では、実際の工事の様子をひとつひとつ説明を聞きながら真剣に見学することができました。部材名称や構造の細部まで説明を聞きことによって、建築知識が深まりました。
 公共の施設であったので、ユニバーサルデザイン、バリアフリーが豊富に取り入れてあり照明の明るさと太陽からの採光を考えら、完成したら再度見学したいと思いました。また、現場監督の仕事も今、憧れているので、仕事内容を実際に聞くことができて良かったと思います。
 午後から行った建設技術フェアは、凄く楽しかったです。270社以上の団体が一つとなり、いろんな話が聞くことができ有意義な時間となりました。研究所や8種の事業所の仕事内容も詳しく知ることができ、貴重な体験もできました。清水建設のブースでは、遊び心も取り入れた展示物もあり、興味が沸いて話もとてもしやすく、その度にわかりやすい説明もして頂いて、授業で習ったこともあり、楽しく会話ができました。フェアには、幅広い年齢と男女を問わずたくさんの人がおり、想像を遥かに越え活気が伺えました。
 本来、女性が働く仕事は、事務系が多いのではと思っていましたがフェアに見学して、建設業界はとてもグローバルに活躍する上でも重要な職であることも知ることができ、自分の夢について再度しっかりと考えたいと思いました。


建築科 2年

 岡崎の建築現場を見学させていただきました。役場の支所の改修工事でしたが鉄筋コンリート、鉄骨、木構造とさまざまな構造形式となっており、近代的な建物に感動しました。
 特に屋内では、木材のいい香りが漂っていました。雨天のため外部の見学は、中止でしたがデザインも美しく感じました。内部の図書室では、とても広い空間となっており、木の存在感が感じられました。2階の執務室なども事務室として快適な空間となることが感じられました。工事の設計図の写真も拝見させていただきましたが複雑すぎて普通の住宅とは、全く違うスケールでした。同時に初めての機会でもあり新鮮さを感じました。
 午後からは、名古屋の吹上ホールでたくさんの企業の方々とお話を聞くことができました。会場は、たくさんのブースがあり、わくわくしながら建設業界の最新の工法などの話を聞くことができました。建設業協会の方は、自分のことのように自分達の将来について相談していただいて嬉しかったです。他には、海洋系や羽田空港のエアポートの造成などのいろんな仕事や企業があることも知ることができました。このような機会を与えていただき、自分の将来について活かしていきたいと思いました。


建築科 2年

 今回の現場見学会では、とても貴重な体験をさせていただきました。将来、建築業に携わる者にとっては、高校生活の中で二度と得ることない経験値です。
 将来、「どんな職種の職人になりたいのか、どんなことがやりたいのか、どんな会社を選べばよいのか、どんな資格が必要なのか、高校卒業までにどのような準備をしておいたらよいのかを教えていただきました。
 現場見学では、木造建築で広い空間をつくる工法や木造建築で燃えにくくする方法、強い強度を得る工法など教科書にない実際の建築物を見学させていただきました。また、建築物は、用途によって構造や内装も住宅建築との違いを確認することができました。
 建築の醍醐味や自由度も発見でき、興味が沸いてきました。
 建築フェアでは、これから世界でも話題となる最新技術について企業の方々にお話しを聞くことができました。必要な知識でしたが自分にとっては、基礎知識をしっかりと学ぶことが大切であると理解しました。建設業は、頭に浮かぶのは3Kであり、建設業に携わる人口が減少していくなかで効率的に自動化も進化していることも知ることができました。
 今後の建設業界は、働き方の改革により、働きやすい環境となり、形が残り、やりがいのある仕事であると現場の声を聞くことができました。
 今回の現場見学会により将来の進路が明確になりました。


建築科 2年

 岡崎市額田支所の建築工事を見学し、最新の技術を使った工法を知ることができました。現場では、ハイブリット工法が採用されていました。授業では、木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造と一つ一つの構造でしたが現場では、3つの構造が併用されていました。
 4つ木材の柱が接合されて1つの柱として荷重を支え、なぜ、そのような作り方が必要なのかを説明を聞くことができました。理由は、岡崎産のヒノキをふんだんに使用したいということと採光を多く取り入れたいと説明がなされ感動しました。
 実際の設計と施工技術を見ることができ自分にとっては、とても良い機会となりました。
 午後の建設技術フェアでは、さまざまな企業がどのような研究、新しい技術開発をしているのか知ることができました。また、土木の専門知識を学ばれた方と話しをすることができました。ブースで、いろんな説明や質問していくなかで、土木にも興味をもつことができました。特に興味深かったことは、トンネル工事や橋梁工事、海洋系工事の新しい技術や新しい機械や無人探索器などを導入し、安全かつ正確に工事の効率化や調査することができることなど、驚きました。最後に建設業協会の方から将来のアドバイスもしていただき、進路を真剣に考えていきたいと思いました。


建築科 2年

 岡崎市額田支所の改築工事を見学させていただきました。当日、雨天のため外の方は見学できませんでしたが建設業は、あらためて天候に左右される仕事であることを認識しました。建物は、2階建で1階は、多くが木造で2階は鉄筋コンクリート造で珍しい設計という説明を聞きました。柱は、15cm角の桧が使用され、火災が起きた場合は、5cmが焼けて炭になると、その後10cmは燃えるまで1時間以上かかるので避難ができるそうです。
 壁には、不燃の薬液を染み込ませた木材を使用し、全面窓の上部には、排煙のための窓が設置されていました。防災への対策も重視しつつ、内部のデザインと機能性を欠かさず、計画、設計されていることに驚きと感動しました。使用されている木材の多くは、岡崎産であり、地域への配慮もしっかりされていました。工事工程の写真や図面も紹介されており柱の本数が35本あり、1日に7本の建て込みがされたことや屋根を完成させるために13回も職種が入れ替わると知って施工の難しさも知ることができました。それぞれの職種が協力して造ることによって一つの建築物が誕生することに感動します。
 午後からは、建設技術フェアでたくさんの企業に建設業界について説明をいただきました。自分のなかでは「建築」といったら大工・現場監督のイメージしかありませんでしたがフェアで土木関係の方に説明していただき視野が広がりました。なかでも、「目に見える建物以外の物が土木の仕事」という説明は、理解できました。これからも建築について学び建築業界に携わっていきたいと思っています。


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