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平成29年度 建設系高校現場見学会

※アンケート結果は、「こちら」をご覧ください。

担当教師名:金桝 夏子 , 吉田 卓司

高校名 愛知県立半田工業高等学校 建築科 2学年 36名
授業実施日 平成29年11月7日(火)
見学現場@ 株式会社日東建設
山田東第4次公営住宅新築工事
見学現場A 株式会社オノコム
アパティア福祉会特別養護老人ホームせんりょう万両(仮称)新築工事

実践報告:
山田東第4次公営住宅新築工事
名古屋市東区矢田3丁目内に平成29年3月から行われている山田東第4次公営住宅新築工事現場を見学させていただきました。発注者は、名古屋市によるもので設計監理は、名古屋市住宅都市局営繕部住宅・教育施設課によるもので、請負者は、(株)日東建設でした。鉄筋コンクリート造の地上10階建の建築現場で、基礎の鉄筋が組まれているところやコンクリートを流し込む型枠の組み立てを間近で見ることができました。生徒は、授業で聞いたことがある建築用語を実際に目で確認することができ、理解が深まったようでとても有意義な時間を過ごすことができました。今回、現場管理の一例を知り、仕事の一端についてより深く感じることができ、とても良い経験となりました。

アパティア福祉会 特別養護老人ホームせんりょう万両(仮称)新築工事
豊川市千両町に28年9月から行われている特別養護老人ホームの工事現場を見学をさせていただきました。鉄骨造の地上3階建の建築現場で、8割が完成している状況でした。今までの現場見学とは違い、内装工事の現場を間近で見ることができ、職人の方の手際の良さや完成度の高さが印象に残った生徒が多かったようです。特別養護施設ということで、入所者に配慮した構造や内装材を使用しており、細部にわたる設計の重要さを感じることができました。図面を見ながら建物を見学しできたことがうれしかったという生徒が多く、とても良い経験となりました。

見学風景
見学写真1 見学写真2

現場見学会 生徒感想

建築科 2年

工事名:「山田東第4次公営住宅新築工事」
 この現場では、基礎や床の部分を見ることができた。出来上がると見えなくなってしまう基礎の中の鉄筋なども見ることができた。工事中は鉄筋の先端が曲げてあるのを見たことがあったけれどもその理由も安全のためだと知ることができた。鉄筋をつなぐ時は、細いものはつなぎ足していって太いものは溶接をしてつないでいくことも初めて知った。その他にも「サポート」といった、木材を支える時などに使うものの名前なども少しは覚えることができた。図面を見ても想像しにくいところも実際に見ることができると理解できるので、現場見学は本当に良い経験になると改めて思った。1つの現場だけで初めて知ること、見るところが多いので理解出来なかったところは自分で調べていって自分の知識を増やしていきたいと思った。

工事名:「アパティア福祉会 特別養護老人ホームせんりょう万両(仮称)新築工事」
 2つ目の現場では、基礎などほとんどが終わっていて内装をやっていた。壁紙を貼る前に、タペショリーというものをボードに塗って平らにしていることを初めて知った。実際に壁紙を貼っている姿も見たが、とても速くきれいだった。壁だけでなく、床も仕上げていた。床の素材には、老人ホームということで、老人が転んだりしてもできるだけ衝撃を受けないように、クッション材にしていることも教えてくれた。しっかりと細いところにまで工夫していることを感じた。実際に図面を見ながら建物の中を歩いていて図面と実物を見比べながら歩くのがとても楽しかった。もらった資料などにも目を通して知らないことがやっぱりまだまだあることを感じた。その時初めて知ったことでこれまで、疑問に思っていた部分も理解することができたので良かった。


建築科 2年

工事名:「山田東第4次公営住宅新築工事」
 私は、この名古屋の公営住宅新築工事の現場を見て、色々なことを見ることが出来ました。まず、職人さん達の事務所や休憩所の仮設場所が広くてすごく休憩などがしやすそうだと思いました。長期間にわたって工事をしなくてはいけない現場は仮設の建物も充実しているのだなと感じました。現場を一周して授業で習った大引や根太などの部材名称が話しに出てきて教科書で見たことしかなかった床下を実際に見ることができたので勉強になりました。また様々な鉄筋の太さやなぜ、曲がっているのかなども聞けたので勉強になりました。実際に見ないとわからないバルコニーの基礎の部分や床材の部分を見ることができたのが良かったです。また、鉄筋の強度はさびには関係がなく強度に影響がないことを学ぶことができました。

工事名:「アパティア福祉会 特別養護老人ホームせんりょう万両(仮称)新築工事」
 午後は、80%くらい完成している現場を見学しました。外から見るともう完成しているように見えたが中は浴室や電気、フローリングがまだ出来ていなくて、床を敷いているところを見学することがきました。一部屋ずつ壁紙が違い、老人ホームの工夫を沢山みることができました。扉も吊して使う引き違い扉で車いすなども配慮して作られてきることに気づくことができました。また、段差がなく、老人ホームの工夫なんだと思いました。屋上の電気のボックスや大きい室外機など、この見学を通じてではないと見ることができないところを見ることができたので良かったです。
 規模が大きく億単位のお金が動いていることにも驚きましたが6000人がこの現場に携わっていることを聞いて、完成したときの達成感がすごいだろうと思いました。


建築科 2年

工事名:「山田東第4次公営住宅新築工事」
 住宅工事を見て、老人ホームの方はほとんど完成していたけれど、住宅工事の方はまだまだこれから建てていく所で全然違ったけど、住宅工事にも工夫がされていました。作業中に転んでしまっても鉄筋が体にささらないように曲げてあったり、安全性も考えられていることを知りました。
 細い鉄筋はそのままつなげて上に持っていき、太いものは曲げてつなげていくと隙間も埋まってしまうので、鉄筋と鉄筋を溶かしてつなげていくこと知りました。そして、木の枠をつけて、コンクリートを流し、コンクリートが固まったらそれを外してどんどん上にもっていき、同じ作業をしていくと建物ができていき、その材料も再利用していることを知りました。今回は、現場で生の建築に触れることができ、とても勉強になりました。

工事名:「アパティア福祉会 特別養護老人ホームせんりょう万両(仮称)新築工事」
 見学に行って、いつも自分たちが描いている図面よりもだいぶ細かく描いてある図面を見ながら、実際に見学できたことはとても良い経験が出来たと思います。
 今まで知らなかったことや老人ホームなので色々な所で老人の人の事を考えた造りや材料を使っていて、床もフローリングだけれどもクッションになるような素材だったりしてあり、細かいし、完成してからでは言われてみないとわからない所まで気がつかわれて設計されていました。
 そこで生活する人の事を考えて材料を選んだり、壁の角を面取りしたりと、たくさんの工夫がされていたり、配慮している事を知ることができました。
 実際に歩いてみて、床が柔らかいと感じたりすることができ、体験することの大切さを学ぶことができました。


建築科 2年

工事名:「山田東第4次公営住宅新築工事」
 今回の現場見学で、公営住宅の新築工事を見学させてもらい、建物が完成するまでの過程や部材の説明などのさまざまな知識を学ぶことができました。普段、建設途中の工事現場を見学させてもらうことは、なかなかできないため貴重な体験をすることができました。
 工事についての説明を聞き、自分の印象に残っていたのは、写真を撮ることで証拠を残しておき、問題が生じた際には、直ぐに対処できるようにすることと、高い足場では注意深くなるが、低い高さでは注意が軽率になるために、脚立程度の高さが一番危険であるということを知りました。他にも、色々な工夫がされていることを初めて知り驚くことが多くありました。

工事名:「アパティア福祉会 特別養護老人ホームせんりょう万両(仮称)新築工事」
 2つ目の工事現場では、老人ホームの新築工事を見学させてもらい、分りやすい説明で色々なことを学ぶことができました。老人ホームだからこその高齢者に対する配慮が多くされており、よく考えて設計されていると感動しました。車椅子でも通行しやすいように廊下を広くしたり、照明を付けるスイッチを低めの位置にしたり、部屋を覚え易いように壁の色を変えたりするなど、高齢者の方にとって暮らし易い造りになっており、利用者のことを良く考えていると思いました。建物を建設するということは、利用者のことなどをよく考え工夫することが大切であることを学びました。また、長い時間をかけて職人さんが、ひとつ、一つ丁寧に作業をしているということも改めて実感し、建築により興味を持ちました。今回の現場見学でたくさんのことを知ることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。


建築科 2年

工事名:「山田東第4次公営住宅新築工事」
 今回の建設工事現場見学で山田東第4次公営住宅新築工事を見学しました。まだ、基礎の部分だけでしたが、学ぶことが多くありました。初めて鉄筋コンクリート造の基礎の部分を見て、なぜこうなっているのだろうかと思うことにも意味があることが分りました。
 まず、鉄筋が曲がっていたことにも意味があり、それには作業中のケガを減らすためでした。やはり、どんな作業も必ず意味があるのだと改めて思いました。あと現場を見て教えてもらったことは、床下の部分が空洞になっていて、そこにある配線が壊れても空洞になっているため建てた後でも、直すことができること、穴が空いているのも床下を移動するための穴だと分りました。今回、改めて思ったことは、やはり現場で働くことは大変だし、働いている人は、すごいと思いました。

工事名:「アパティア福祉会 特別養護老人ホームせんりょう万両(仮称)新築工事」
 2つ目の工事現場現場では、特別養護老人ホームを見学しに行きました。現場を見学してみて、老人ホームならではの建設方法を知ることができました。床には転んでも良いように柔らかい素材を使用していて、実際に歩いてみて本当に柔らかく感じました。他には壁の角を丸くしていたり、出入口の段数をなくしてスロープにしていたり転倒してもケガをしないように高齢者にしっかり配慮したものになっていました。もう1つすごいと思ったことは、日の当たらない部屋や通路の床の色を他の場所よりも明るい色にしていたことです。今までそんなことは考えたことがなかったので、高齢者に配慮し工夫をされていることに驚きました。やはり、現場を見て見なければ気が付かないことや話だけでは分らないことが多くあることが良く理解できました。今日の見学によって色々なことを学ぶことができました。


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