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建設系高校出前授業実践報告

担当教師名:武田 誠司

高校名 愛知県立稲沢高等学校 農業土木科 1学年 32名
授業実施日 平成30年7月12日
実施場所 図書館
授業実施時間 午前9時55分〜10時40分 1時間
講師名 紀伊 保 氏
所属 矢作建設工業株式会社

授業内容
「建設業の魅力、そして人として働く意義」という題目で講話をいただきました。
講話内容
働くということ
  • 仕事には意味づけがたいせつ。
  • 仕事には貴賤はない。世の中に役立つ仕事は、どんな仕事も尊い。東京駅での新幹線車内清掃の人たちの活躍。
建設業ってなに?
  • 土木、建築の違い。
  • 建設業は防災や復旧・復興にも大きく関わっている。
実際の建設現場はどんなの?
  • 現場監督の仕事とは。
  • 職人さんの仕事とは。建設業では非常に多くの人が関わっている。
  • 苦労と感動は振り子と同じである。
建設業で働く意義とやりがい
  • 建設という仕事は地図に残る仕事である。
  • ものをつくるだけではなく、地震や災害から人々を守る仕事でもある。
  • 多くの人が力を合わせ、ひとつのものをつくり上げるのが建設業である。
まとめ
  • 世の中には「雑用」という仕事はない。
  • 本気でやれば雑用がチャンスに変わる。
  • 人間の可能性は無限大である。
 生徒達は専門の授業の学習はまだ浅いため、紀伊氏の話をとても熱心に聞き、建設業という仕事環境、また社会人として働く意義を学ぶことができ、非常に有意義な時間となりました。

授業風景
写真1 写真2

出前授業 生徒感想

農業土木科 1年

 紀伊保さんの出前授業を聞いて、働くことは簡単じゃないことが分かりました。
 仕事にもたくさんの役割があり、建設業では現場を取り仕切る現場監督さんや職人さんなど、様々な仕事があることも分かりました。
 話を聞く中で、職人さんはミスをせず、素早く丁寧に仕事を終わらせる姿を、とても格好いいと思いました。
 建設業の仕事の進め方として、@計画、A測量・調査、B設計、C工事、D維持管理と大きく5つがあることについて説明を聞く中で、自分はどの仕事が最も向いているかなと考えたりもしました。
 紀伊さんの話の中で、建設業に携わる人は自分のためだけではなく、世の中の人々のために働くことも実感しました。災害の時には、警察や消防、自衛隊の人たちと同じくらい建設業の人も動いていることに気がつき、自分の土木を学ぶことへのプライドを持てるような気がしてきました。


農業土木科 1年

 出前授業の紀伊保さんの話を聞いて、土木の仕事に興味を持つことができました。
 授業ではまだ詳しく習っていなかったので、土木工事には大きく、ダム、河川、トンネル、上下水道、橋、鉄道など様々なインフラを作ることがあらためて分かりました。
 自分は農業土木科に入学したので、農地を作ることへの関心はありましたが、紀伊さんの話を聞いていると、普通の建設業も面白そうだなと思いました。
 働くことへの説明の中で、社会人になったら何でも自分がやりたいことができると聞いたとき、正直、本当かなあと思ったりもしましたが、これについては、大人になったときに確かめてみようと思いました。
 工事作業の説明の中で、土木構造物を作る時は様々な職種の人が働いていることが分かりました。建設業に限らず、働く上で他人との協調性は非常に大切であるので、これから学校生活で伸ばしていきたいです。


農業土木科 1年

 私は、紀伊さんの出前授業を受けて、とても今後の就職のための参考になりました。
 特に紀伊さんが就職してはじめて携わったホームの建設作業で、完成して1番列車が通った時の話を聞いて、自分も感動しました。建設業は仕事として大変であると思いますが、完成したときはもの凄く感動することを実感しました。紀伊さんが味わった感動、達成感を自分も体験してみたいと思いました。
 働く意義の説明で、仕事には意味づけが大切であることと、仕事に貴賤はないということを聞き、自分の今後の生き方、働き方に対するヒントを得たような気もしました。東京駅での新幹線の清掃の話は、自分も聞いたことはありました。仕事へのプライド感があるからこそ、外国人の人も注目するようになったと思いました。世の中に雑用という仕事はなく、本気でやれば雑用はチャンスに変わること、可能性は無限大であることを学ぶことができ、これから自分も頑張りたいです。


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